貯金しようと思っても、気づけば今月もほとんど残っていない。そんなことを繰り返してしまう人は、少なくないと思います。
最初は「余ったら貯めよう」と考えます。使いすぎないように意識して、今月こそ少し残したいと思う。でも実際には、生活費やちょっとした出費で月日は過ぎていき、最後に残るお金は思ったほど多くありません。そしてまた、「自分は貯金が苦手なんだ」と感じてしまう。
先に、この記事の結論です。
・「余ったら貯める」ではなく、給料日に先に分ける
・金額は手取りの1割前後から。無理のない幅で十分です
・口座は「生活用・貯金用・自由用」の3つに分けると流れが見えます
でも、貯まらない理由は、意思が弱いからではないのかもしれません。むしろ、「残ったら貯める」という順番そのものが、続きにくい形になっていることがあります。必要なのは、頑張って我慢することより、先に貯まる流れを作っておくことでした。
私自身、もともとお金をきっちり管理できるタイプではありませんでした。たくさん稼いでも、気づけば残っていない。「あれば使う」方で、あとから調整するやり方ではうまくいきませんでした。だからこそ、意志より先に仕組みを変える必要がありました。
そもそも先取り貯金が自分に合うかどうかから考えたい方は、先取り貯金はした方がいい?続けやすいお金の分け方を考えるを先に読むと、無理のない形を選びやすくなります。
「余ったら貯める」が続きにくい理由
貯金がうまくいかないとき、多くの人は自分の使い方を責めがちです。でも実際には、「余ったら貯める」という考え方そのものが、かなり不安定です。生活していれば、予定外の出費は自然にありますし、使えるお金が目の前にあれば、人はそれを生活の中で使ってしまうことがあります。
つまり、最後に残った分を貯めようとすると、貯金は毎月の偶然に左右されやすくなります。貯められる月もあれば、そうでない月もある。それでは、貯金は習慣というより結果待ちになってしまいます。だから、貯めたいなら順番を変える方が自然です。使ったあとで残すのではなく、最初に分けて、残りで暮らす。それだけで、お金の流れはかなり安定しやすくなります。
先取り貯金は、「頑張る」より「先に分ける」
先取り貯金は、とてもシンプルです。給料が入ったら、最初に貯める分を別口座へ移してしまう。そして、手元に残ったお金の中で生活していく。やっていることはそれだけです。
この方法のいいところは、毎月「今月は我慢しよう」と強く決意しなくてもいいことです。貯めるかどうかを、その都度判断しない。最初に分けておけば、貯金は感情や気分から少し距離を置けます。お金の管理が続くかどうかは、気持ちの強さより、判断の少なさで変わることがあります。先取り貯金は、その判断の回数を減らしてくれる仕組みです。
手取り別の目安は、「無理なく続けられる幅」で考える
手取りごとの貯金額の目安として、たとえばこんな考え方があります。手取り15万円なら1万〜1.5万円ほど、20万円なら2万〜3万円ほど、25万円なら3万〜5万円ほど、30万円以上なら5万円〜。こうした数字は、正解を当てるためのものというより、最初の感覚をつかむための目安として使うのがいいと思います。
大事なのは、数字だけを見て無理をすることではありません。貯金は、一度だけ大きく頑張るより、毎月続く方が意味があります。だからこそ、「理想の額」より「今の生活でも続けられる額」から始める方が現実的です。最初は少なく見えても構いません。まずは「毎月分ける」という習慣ができること。そのあとで、少しずつ額を見直していけば十分です。
口座は3つに分けると、流れが見えやすくなる
先取り貯金を無理なく続けるには、口座の役割を分けておくとわかりやすくなります。基本は3つです。
1. 給与受取口座
まず給料が入る口座です。ここは「貯める場所」というより、振り分けの起点にします。入ったらすぐに次の口座へ分けていく、通過点のような役割です。
2. 生活費口座
毎月の支払いをここから出すようにします。生活費専用の口座があると、「今月使えるお金」が見えやすくなります。全部が一つの口座に入っているより、使っていい範囲がはっきりしやすくなります。
3. 貯金口座
ここには、給料日に自動で移す仕組みを作っておきます。できれば、普段あまり見ない口座にしておくと、使いにくくなって安心です。「残ったら入れる」のではなく、「最初に分けておく」ことが、この口座の意味です。
先に分けておくと、気持ちも少し楽
お金を貯めるとき、ずっと我慢している感覚があると苦しくなりやすいです。でも、最初に分けてしまえば、残ったお金の中で暮らすだけになるので、毎回自分を説得しなくて済むようになります。貯金を続けるには、意志の強さより、判断の少なさの方が役立つことがあります。自分を厳しく管理するより、迷わなくても進む流れを作る。その方が、長く続けるにはやさしい方法だと思います。
まとめ
先取り貯金の正解は、強く我慢することではなく、先に分けて、残りで暮らす流れを作ることです。
- 余ったら貯める、ではなく最初に分ける
- 無理のない額から始める
- 口座を役割ごとに分ける
- できれば自動で移る形にしておく
この4つがあるだけで、貯金はずっと続けやすくなります。もし今、なかなかお金が残らないと感じているなら、自分を責める前に、順番を少し変えてみてください。生活の中で無理なく回る仕組みの方が、気合いより長く助けてくれるはずです。
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