※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。本文では、続けやすい始め方を整理しながら、参考になる道具や教材のページも紹介しています。
テキストを買った日のことは、覚えている方が多いと思います。
帰り道は少し前向きな気持ちで、その夜はスケジュールも立てた。最初の数日はページも進んだ。でも1週間、2週間と経つうちに、仕事の疲れや家事、予定のズレで崩れていく。気づけばテキストは机の端に寄せられて、「また続かなかった」と自分を責めて終わってしまう。
でも、その「また」の数だけ、あなたは始める力を出してきたはずです。足りなかったのは意志ではなく、始めたあとの2週間を支える設計のほうだと思います。
この記事は、勉強のやり方の話ではありません。働きながらでも、最初の14日で「続けられる人の側」に移るための話です。
まず結論。必要なのは「止まらない設計」
資格勉強を始めるとき、つい立派な計画を作りたくなります。
毎日1時間。
休日は3時間。
3ヶ月で完璧に終える。
そういう計画は、一見すると正しく見えます。
でも、働きながらの生活では、少し崩れただけで一気に苦しくなりやすいです。
残業が入る日もあれば、体力が残らない日もありますし、予定外のことも普通に起きます。
だからこそ、最初の2週間で必要なのは、完璧な勉強計画ではありません。
必要なのは、勉強をゼロにしにくい設計です。
この時期は、深く理解することより、毎日少しでも戻ってこられる流れを作ることを優先したほうが、あとから伸びやすくなります。
なぜ意志ではなく設計なのか——その考え方の土台は三日坊主は意志のせいじゃない。続く人がやっている「3つの仕組み」に書いています。この記事では、それを最初の14日間に落とし込みます。
なぜ最初の2週間なのか
14日というのは、新しい行動が生活の中に居場所を見つけるまでの、最初の定着単位です。
この期間を「頑張れたかどうか」で過ごすか、「接点を切らさない」で過ごすかで、3週目からの景色が変わります。
そして2週間は、90日設計のいちばん最初の区画でもあります。
ここで作った流れが、そのまま3ヶ月の土台になります。
最初の2週間で決めるのは、この3つだけ
最初の2週間でやることを増やしすぎると、それだけで重くなります。
まずは次の3つを整えるだけで十分です。
- 試験日を先に決める
- ゼロ日を作らないことを目標にする
- 勉強する場所と時間を先に固定する
どれも特別なことではありません。
でも、この3つがあるだけで、「やるかどうかを毎日考える負担」がかなり減ります。
続く人は、もともと意志が強いから続くというより、迷う回数が少ない形を先に作っていることが多いです。
1つ目:試験日を先に決める
勉強が続く人は、やる気がある人というより、先に締め切りを作る人です。
申し込みを済ませて試験日が決まると、「そのうちやろう」が減ります。
まだ本格的に進んでいない段階でも、日程があるだけで、勉強を生活の中に置きやすくなります。
おすすめなのは、「やろうかな」と思ったその週のうちに試験日を決めることです。
準備が完璧になってから申し込もうとすると、いつまでも始まらないことがあります。
もちろん、無理な日程にする必要はありません。
でも、先に期限があるほうが、迷いより行動に入りやすいです。
最初の2週間では、勉強の中身を詰めることより、まず逃げ道を減らすほうが効果的なことがあります。
2つ目:「ゼロ日を作らない」を目標にする
勉強を始めたばかりの時期は、「ちゃんと理解しなきゃ」と思いやすいです。
でも最初の2週間に限っては、理解を深めることより、毎日少しでも触れる流れを切らさないことのほうが大事です。
5分でもいい。
1ページでもいい。
問題を1問だけ見る日があってもいい。
そして、どうしても無理な日は、テキストを1分だけ開いて、閉じるだけでもかまいません。
それも「触れた1日」に数えてください。
ゼロか100かではなく、ゼロと1の間に何段も置いておく。それが、この時期の設計です。
働きながらの平日は、思いどおりに進まない日のほうが多いくらいです。
残業の日もあれば、机に向かうだけで精一杯の日もあります。
そんな中で、毎回100点の勉強を目指すと、少し崩れた日に一気に離れやすくなります。
最初の2週間では、「勉強の質」より「勉強の接点を切らさないこと」を優先してください。
それだけでも、3週目以降の戻りやすさがかなり変わってきます。
3つ目:勉強する場所と時間を先に決める
資格勉強が続く人は、根性があるというより、迷わず始められる場所と時間を持っています。
家でできないなら、家でやろうとしない。
朝が無理なら、夜の15分にする。
通勤中に単語、昼休みに1ページ、寝る前に見直し。
そんなふうに、自分の生活に合わせて先に置き場所を決めています。
私がFP2級の勉強をしていたときは、「目が覚めたら、まず学習に触れる」とだけ決めていました。
時間帯が立派だったからではなく、迷う余地がなかったから続いたのだと思います。
ここで大事なのは、理想の時間帯を選ぶことではなく、いちばん戻りやすい時間帯を選ぶことです。
「朝活がよさそうだから」ではなく、「自分が一番実行しやすいのはどこか」で決めたほうが続きやすいです。
最初の2週間で毎日考えることを減らせると、それだけで勉強の着手は軽くなります。
続かない人ほど、「短く始める前提」が効く
資格勉強が止まりやすい人は、最初から長くやろうとしすぎていることがあります。
平日は1時間、休日はまとめて何時間、という計画はきれいに見えますが、生活が少し崩れただけで苦しくなりやすいです。
それよりも、「10分だけ」「5分だけ」「ここまでだけ」で始める前提のほうが、実際の生活にはなじみやすいです。
短く始める形を作っておくと、疲れている日でも完全にゼロになりにくくなります。
そして、短く始めた日は、そのまま少し長くできることもあります。
最初の2週間では、長く頑張れる日を増やすことより、短くても戻ってこられる日を増やすこと。
その意識のほうが、結果として続きやすくなります。
道具は、「始める手間を減らすため」に使う
勉強を始める最初の時期は、気合いよりも「続けやすい形を先に作る」ことのほうが大切です。
その意味で、道具が役立つこともあります。
たとえば、時間を区切って取り組めるタイマーや、書き込みしやすいノートのようなものです。
こうした道具は、成績を急に上げるものではありません。
でも、「始めるまでの手間」を減らしてくれることがあります。
勉強を続けやすくする道具をまとめて見たい方は、勉強を続けるために、先に整えておきたいものを参考にしてみてください。
道具は必須ではありませんが、着手の抵抗を小さくしたい人には助けになることがあります。
最初の2週間で必要なのは、「戻ってこられる感覚」
私自身、コツコツ続けるのが得意なタイプではありません。
それでも資格を取り続けてこられたのは、やる気に頼らず、続かざるを得ない形を先に作ってきたからでした。
勉強が続く人は、毎日きれいに進む人ではありません。
大事なのは、止まらないことではなく、止まった次の日に戻ってこられることです。
最初の2週間では、勉強量や進捗より、「今日も戻れた」という感覚を作ることのほうが大事です。
それがあると、少し遅れた日があっても、「もう無理だ」で終わりにくくなります。
逆に、この時期に完璧さを求めすぎると、一度崩れたときに再開のハードルが高くなりやすいです。
だからこそ、続く人の最初の設計は、意外と地味です。
でも、その地味さがあとで効いてきます。
もし2週間の途中で数日空いてしまっても、それで終わりではありません。
そのときは3日空いたあとに。習慣を立て直すとき、最初に戻しすぎない考え方から戻ってきてください。空いた日があっても、2週間はやり直せます。
今日決めるのは、この4つだけ
今の段階で、全部を完璧に決める必要はありません。
最初の2週間で必要なのは、本当に多くありません。
まずは、
受ける試験を決める。
試験日を決める。
毎日5分だけ触れる時間を決める。
勉強する場所を1つ決める。
このくらいで十分です。
計画を立派にすることより、止まらない形を先に作ること。
それだけでも、資格勉強はかなり続きやすくなります。
もし簿記2級を勉強中で、教材選びの迷いが大きい方は簿記2級のおすすめ教材から候補を絞るのもひとつです。
ただ、どの資格でもまず大切なのは、教材の数より、戻ってこられる設計を先に作ることだと思います。
次は、「90日単位」で流れを作る
最初の2週間で土台ができたら、次に考えたいのは「この先3ヶ月をどう流すか」です。
最初の2週間は、勉強を止めないための設計。
その次は、勉強を回し続けるための設計です。
この記事の2週間は、90日設計のPhase 1の入口にそのままつながっています。
その流れを整理した記事として、忙しくても受かる。社会人のための資格勉強「90日設計」の作り方があります。
最初の2週間で「続ける入口」を作り、次に90日で「回る流れ」を作る。
この順番のほうが、働きながらの資格勉強には無理が出にくいです。
まとめ
働きながら資格勉強が続かないとき、足りないのは根性ではなく、最初の設計であることが多いです。最初の2週間で大切なのは、この3つだけです。
- 試験日を先に決める
- ゼロ日を作らないことを目標にする
- 勉強する場所と時間を固定する
最初から完璧に進める必要はありません。
まずは、やる気がない日でも戻ってこられる形を作ること。
それができると、資格勉強は「続けられるかどうか」ではなく、「どう続けるか」の話に変わっていきます。
全部を今日決めなくて大丈夫です。
今日はひとつだけ。明日の「始める合図」を決めて、教材をその場所に置いておいてください。
コーヒーを入れたら開く場所に、テキストを1冊。それだけで、明日のあなたは迷わずに済みます。
2週間後、あなたは「続けられるかどうか」を心配する側ではなく、「どう続けるか」を考える側にいます。その最初の1日が、今夜の1分で始まります。
2週間の形ができたら、平日30分で回す毎週の組み方まで落とし込みたい方は、働きながら簿記2級を目指すとき、平日30分でも止まりにくい勉強の組み方もあわせてどうぞ。