テキストを開かない日が3日続くと、勉強そのものが遠くなります。
やめたつもりはないのに、机に向かうまでが妙に重い。3日前まで普通にできていたことが、急に大ごとに見える。
こういうとき、「やっぱり意志が続かなかった」と受け取ってしまうことがあります。でも、止まる前の日々にテキストを開いていたのも同じ自分です。止まったのは続ける力がなかったからというより、戻る場所が決まっていないだけかもしれません。
この記事で書くのは、3日止まったあとの「再開1日目」に何をするかだけです。遅れをどう取り戻すかの話は、今日はしません。
3日開くと、勉強そのものが遠く感じる
不思議なもので、1日空いた翌日はすぐ戻れるのに、3日空くと戻り方がわからなくなります。
やることは3日前と変わっていません。同じテキスト、同じ問題集、同じ机。変わったのは、どこから手をつけるかを自分で決め直さないといけなくなったことだけです。
止まった日数が増えるほど重くなるのは、気持ちの問題だけではないのかもしれません。
先に、この記事の答えを書きます
先に、この記事の答えを書きます。
- 再開1日目は、勉強を進める日ではなく、戻る場所を決める日にすると軽くなる
- 戻る場所は「最後に触れたところの、少し手前」にすると入りやすい
- 1日目は10分で終われる量にして、やったことを1行だけ残す
再開が重いのは、戻る場所が決まっていないから
止まった日数より、決めることが増えている
3日空いたあとに机に向かうと、座った瞬間にいくつも決めることが出てきます。
どこから再開するか。前の内容を覚えているか確かめるか。遅れた分をどうするか。今日は何時間やるか。
止まる前は、前日の続きから開くだけでした。決めることがほとんどなかったから、軽かった。3日空くと、その決めるだけの部分がまとめて戻ってきます。
重さの正体が気持ちではなく判断の数だとすれば、減らせるのはそちらです。勉強に限らず、止まったあとの一手が毎回重いと感じる方は、習慣を続けたいのに続かないとき、最初に変えたいこと。仕組みの側から見た話をしています。
「遅れを取り戻す」が最初の一手を大きくする
再開のとき、最初に考えるのは「3日分をどこで埋めるか」になりがちです。
けれど、これを先に決めようとすると、1日目にやる量が普段より大きくなります。普段でも重かった机に、普段以上の量を持って向かうことになる。戻れないというより、戻る入口が高くなっている状態です。
3日分は、逃げていきません。遅れの計算は、勉強が動き出してからでも間に合います。
再開1日目は、内容ではなく入口を決める
最後に触れたところの、少し手前に戻る
再開の位置で迷ったら、最後に開いたページのひとつ前あたりから入ると、思い出す作業が要らなくなります。
見たことのある内容から始まるので、覚えているかどうかを確認しなくて済みます。最初のページまで戻る必要もありません。1日目の目的は理解を取り戻すことではなく、勉強の勘を戻すことなので、少し手前で十分です。
1日目は10分で終われる量にする
再開の日に「今日は2時間やる」と決めると、その2時間を確保できそうにない時点で、机に向かうこと自体をやめてしまいます。
1日目は10分で終われる量にしておくと、時間が余ったときだけ続ければよくなります。少なすぎるように見えても、止まっている状態と比べれば0から1です。疲れている日を基準にすると、翌日以降も同じやり方で戻れます。
やったことだけ、1行残す
再開の日は、やったことを1行だけ書き残しておくと、翌日の入口がそのまま決まります。
「工業簿記 テキストp.80まで」でも「年金の分野を1問」でも構いません。次に座ったとき、この1行を見れば、どこから開くかを考えずに済みます。
記録は、進み具合を測るためではなく、明日の自分の判断をひとつ減らすためのものと考えると続きます。
再開1日目にやらなくていいこと
再開の日にやらなくていいことのほうが、たぶん多いです。
- 止まった理由を分析する
- 計画を作り直す
- 3日分をどこで埋めるか決める
- 最初のページからやり直す
- 進み具合を人と比べる
どれも大事に見えますが、全部「勉強していない状態でやる作業」です。1日目にこれをやると、机に向かった時間が勉強以外で終わります。
理由の分析も計画の作り直しも、勉強が動き出したあとのほうが、正確に考えられます。
4日目からは、遅れの計算より次の1回
1日目を10分で終えたら、次に決めるのは、次にいつ開くかだけで足ります。
3日分の遅れをどう埋めるかは、2〜3回続けて座れてからでも遅くありません。むしろ、そのころには残りの量が最初に思っていたほど大きくないことに気づく場合もあります。
止まった直後は、進んでいない感じが実際の遅れより大きく見えます。数え直すのは、動き出してからでよさそうです。
計画そのものが崩れていて、順番から組み直したい方は、簿記2級の勉強が遅れているとき、計画を立て直す順番。簿記以外の資格でも、順番の考え方はそのまま使えます。
簿記なら計画から、FPなら範囲から戻れる
戻り方は、資格によって少し変わります。
簿記2級は範囲が積み上がる科目なので、戻る位置より、どの順番で残りを進めるかを先に見たほうが軽くなります。計画の形から見直したい方は、簿記2級の勉強計画はどう立てる?続けやすい形にするための考え方。
FP2級は分野が独立しているぶん、止まった分野から入らなくても構いません。分野単位での戻り方は、FP2級 勉強が止まったときの戻り方にまとめています。まだ最初の一歩の位置から迷っている方は、FP2級 何から始めると進みやすいか。
そもそも始めたときから入口が重かったのなら、再開ではなく組み立て直しのほうが早いこともあります。その場合は、働きながら資格勉強が続かない人へ。挫折しないための「最初の2週間」の作り方。
今日はひとつだけ
今日やることは、ひとつだけで十分です。
- テキストか問題集を開いて、最後に触れたところの少し手前に付箋を1枚貼る
勉強はしなくて構いません。付箋の位置が決まっていれば、次に座ったときに決めることがひとつ減ります。
3日止まったあと、また開こうとしていること自体が、続ける気がまだ残っている証拠です。1枚貼ったら、今日はもう閉じて大丈夫です。
まとめ
3日止まったあとに重いのは、意志ではなく、戻る場所が決まっていないことのほうかもしれません。再開1日目は進める日ではなく、入口を決める日にすると軽くなります。
戻る位置は最後に触れたところの少し手前、量は10分で終われるぶん。やったことを1行残しておくと、翌日の判断がひとつ減ります。遅れの計算と計画の作り直しは、動き出してからで間に合います。
止まらないことより、戻る場所がわかっていることのほうが、たぶん長く続きます。
続ける仕組みを形にしたい方へ
やる気に頼らず続けるには、書き出して見える形にするのが近道です。
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