簿記2級の勉強を始めるとき、意外と手が止まりやすいのが、商業簿記と工業簿記のどちらから始めるかという順番の迷いです。
どちらも試験範囲に入っているので、最初から並行で進めたほうがいいのか、それとも片方ずつ固めたほうがいいのか、悩む人は少なくありません。
特に、働きながら勉強する人や、毎日まとまった時間を取りにくい人ほど、この順番が決まらないだけで勉強が始めにくくなります。
この記事では、簿記2級をこれから始める人に向けて、商業簿記と工業簿記のどちらから進めると止まりにくいか、そして工業簿記をどのタイミングで混ぜると進めやすいかを整理します。
先に結論
多くの人は、商業簿記で土台を作りつつ、工業簿記も早めに少しずつ触れていく形のほうが進めやすいです。
商業簿記を先に進めると、仕訳や全体の流れをつかみやすくなります。
一方で、工業簿記を長く後回しにしすぎると、試験が近づいてから重く感じやすくなります。
最初から完全に並行で進める必要はありません。
ただし、商業簿記が全部終わるまで工業簿記を見ない、という形にすると、あとで苦しくなりやすいです。
なぜ順番で迷いやすいのか
簿記2級は、3級までより範囲が広くなり、最初の一歩を決めにくくなります。
商業簿記は、これまでの延長で入りやすく見える一方、工業簿記は「難しそう」「あとでまとめてやろう」と感じやすい分野です。
そのため、始める前から工業簿記への苦手意識だけが大きくなってしまうことがあります。
また、勉強時間が限られている人ほど、できるだけ無駄なく進めたくなります。
だからこそ「どちらから始めるのが正解か」を決めたくなりますが、その答えを探しているうちに、勉強そのものが進まなくなることもあります。
順番を完璧に決めることより、止まらず続けられる形を先に決めることのほうが大事です。
商業簿記を先に進めると止まりにくい理由
商業簿記を先に進めると、仕訳や取引の流れをつかみやすく、勉強の土台を作りやすくなります。
最初のうちは、難しさそのものよりも、勉強のリズムを作れるかどうかのほうが大きいです。
商業簿記はテキストの前半から入りやすく、少しずつ「わかってきた」と感じやすいので、最初のペースを整えやすくなります。
また、独学では最初の2週間で止まらないことがとても大切です。
勉強を続ける土台づくりという意味でも、まずは商業簿記から始める形のほうが入りやすい人が多いと思います。
独学全体の進め方に迷うときは、こちらもあわせてどうぞ。
→ 独学で簿記2級を目指す人へ。テキストの選び方と、過去問の回し方
工業簿記を後回しにしすぎると苦しくなる理由
ただし、商業簿記を先に進めるとしても、工業簿記を長く後回しにしすぎるのはおすすめしません。
工業簿記は、直前にまとめて始めると急に重く感じやすくなります。
「難しそう」という印象だけが残ったまま、本格的に触れる時期が遅れると、苦手意識も強くなりやすいです。
また、試験全体の見通しも立ちにくくなります。
商業簿記だけが進んでいる状態だと、学習の全体像が見えにくく、後半で焦りやすくなります。
工業簿記は、早い段階で深く理解する必要はありません。
でも、早めに少し触れて、「こういう分野なんだ」と慣れておくだけでも、あとがかなりラクになります。
工業簿記で止まりやすいときは、こちらの記事もつながりやすいです。
→ 工業簿記で止まったら、どこから立て直す?簿記2級の重さを軽くする見直し方
おすすめの進め方
おすすめしたいのは、最初の2〜3週間は商業簿記を中心に進めて、そのあと工業簿記を少しずつ混ぜる形です。
たとえば、最初のうちは商業簿記で仕訳や流れをつかみ、勉強する習慣を整えます。
そのあと、週の中で少しだけ工業簿記に触れる時間を入れていきます。
平日は商業簿記を中心に進めて、週末に工業簿記を少し触る形でもいいです。
あるいは、1週間のうち4日は商業簿記、1〜2日は工業簿記、くらいの配分でも十分です。
ここで大事なのは、工業簿記を早く完璧にすることではありません。
後回しにしすぎないことと、存在に慣れておくことです。
勉強計画をどう組むか迷うときは、こちらもあわせてどうぞ。
→ 簿記2級の勉強計画はどう立てる?続けやすい形にするための考え方
→ 簿記2級の勉強時間はどれくらい必要?続けやすい考え方で整理する
例外でもいいケース
もちろん、全員がこの順番でなければいけないわけではありません。
たとえば、工業簿記のほうが先に理解しやすい人もいます。
すでにどちらかに触れた経験がある人なら、その延長から入ったほうが進めやすいこともあります。
また、学習時間の取り方によっては、最初から少しずつ並行に進めたほうが合う人もいます。
大事なのは、一般論としての正解に合わせることではなく、自分が止まりにくい順番を早めに決めることです。
今日決めるのはこの3つだけ
順番で迷っているときは、全部を一度に決めなくて大丈夫です。
今日決めるのは、この3つだけで十分です。
ひとつめは、最初にどちらから始めるか。
迷うなら、商業簿記からで大丈夫です。
ふたつめは、工業簿記にいつから触れ始めるか。
目安としては、商業簿記に少し慣れてきた2〜3週間後くらいで十分です。
みっつめは、1週間の中でどう配分するか。
毎日きれいに並行にしなくても、商業簿記多め・工業簿記少し、くらいで回し始めれば大丈夫です。
完璧な順番を探すより、今週の進め方を決めたほうが前に進みやすくなります。
簿記2級は、正しい順番を当てることよりも、止まらず続けられる形を早く作ることのほうが大切です。
続ける仕組みを形にしたい方へ
やる気に頼らず続けるには、書き出して見える形にするのが近道です。
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