工業簿記に入ったとたん、急にわからなくなった。
商業簿記は進められたのに、自分には向いていないのかもしれない。
そう感じている方は、少なくないと思います。
私も簿記2級の勉強中、工業簿記で最初に手が止まりました。
先にお伝えしたいのは、この3つです。
- 工業簿記で止まるのは、よくあることです
- 最初から全部やり直す必要はありません
- 見直す順番を3つに絞ると、戻りやすくなります
工業簿記で止まるのはよくあることです
工業簿記は、商業簿記と考え方の向きが少し違います。
商業簿記が「取引を記録する」勉強だとすると、工業簿記は「製品の原価を計算する」勉強です。
頭の使い方が切り替わるところなので、ここで一度止まるのは自然なことです。
「全部わからない」と感じていても、実際に止まっている場所は、たいてい一部に絞られています。
止まるのは、意志や向き不向きの問題ではなく、戻る場所がまだ決まっていないだけかもしれません。
最初に見直したいのは、用語より「数字の流れ」です
工業簿記がわからないとき、用語の暗記からやり直したくなります。
でも、私の場合は用語より先に「数字がどこからどこへ動くのか」という流れを見直すほうが効きました。
材料費・労務費・経費が製造間接費や仕掛品を通って製品になっていく。
この大きな流れが見えると、個々の用語は「流れの中のどこの話か」で覚えやすくなります。
わからなさには種類があります。
用語がわからないのか、数字の流れがわからないのか、計算パターンが覚えられないのか。
どれで止まっているかを分けるだけでも、見直す場所はかなり絞れます。
1つ目の順番:何の計算かを、言葉で追います
問題を解く前に、「いま何を求めようとしている計算なのか」を言葉にしてみます。
たとえば「これは製品1個あたりの原価を出そうとしている」「これは今月の完成品と月末仕掛品に原価を分けようとしている」。
そのくらいのざっくりした言葉で十分です。
式を覚えるより先に目的を言葉にすると、式の意味があとからついてきやすくなりました。
2つ目の順番:いちばん止まる単元を、ひとつに絞ります
工業簿記全体をやり直すのではなく、いちばん止まる単元をひとつだけ選びます。
費目別計算、部門別計算、個別原価計算、総合原価計算、標準原価計算、直接原価計算。
どこで手が止まるかは人によって違いますが、「全部」ということはあまりありません。
ひとつに絞って、その単元のテキストの説明だけを読み直す。
ほかの単元は、いったん開かなくて大丈夫です。
3つ目の順番:基本問題を少なく解いて、手を戻します
説明を読み直したら、同じ単元の基本問題を2〜3問だけ解きます。
ここで応用問題まで進めようとすると、また重くなります。
「基本問題なら手が動く」という状態に戻ることが先で、量はあとからで十分です。
手が動くようになったら、次に止まる単元へ。
この繰り返しのほうが、全体をやり直すより早く軽くなりました。
教材を変える前に、先に見たいこと
工業簿記が重いと、教材ごと変えたくなることがあります。
ただ、買い足す前にひとつだけ確かめてみてください。
いまのテキストの「説明」でわからないのか、それとも「流れをつかむ前に問題へ進んだ」ことでわからなくなっているのか。
後者なら、教材はそのままで、順番を戻すだけで足りることが多いです。
説明そのものが合わないと感じたときの見直し方は、簿記2級のおすすめ教材にまとめています。
まとめ
工業簿記がわからなくなったら、この順番だけ思い出してみてください。
- 何の計算かを言葉で追う
- いちばん止まる単元だけに戻る
- 基本問題を少なく回して手を戻す
全部やり直さなくて大丈夫です。
今日はまず、「自分がどの単元で止まっているか」をひとつ選ぶだけでも、明日の戻り先ができます。
テキストと問題集をどの順番で行き来するかは、簿記2級はテキストと問題集どちらから?止まりにくい順番の考え方。工業簿記以外も含めて止まりやすい場面を整理したい方は、簿記2級の独学で手が止まりやすいのはどこ?もあわせてどうぞ。
工業簿記の立て直し方を、もう少し順番つきで見たい方へ
→ 工業簿記で止まったら、どこから立て直す?簿記2級の重さを軽くする見直し方
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