家計を立て直したいと思ったとき、まず何から始めればいいのか分からなくなることがあります。
貯金を増やしたい、赤字を減らしたい、支出を整えたい。気になることはいくつもあるのに、全部を一気に直そうとすると、それだけで重くなってしまいます。こういうときは、やることを増やすより、順番を決めることのほうが大切です。
家計を立て直すというと、節約、家計簿、固定費見直し、保険、貯金などを全部まとめて考えたくなります。でも、実際にはそこまで同時に進めなくて大丈夫です。まずは、今の家計がどこで苦しくなっているのかをざっくり見て、動かしやすいところから順番に整えるほうが続きやすくなります。
家計の立て直しは、「ちゃんとした人になること」ではありません。今の暮らしを少しずつ回しやすくすることです。そのためには、最初から完璧に整えるより、最初にやることを絞るほうが進みやすいです。
この記事では、家計を立て直したいときに、どこから見ていくと無理なく動きやすいかを順番で書いていきます。
最初にやりたいのは、家計を細かく直すことより「苦しさの場所」を見ること
家計を立て直したいと思うと、まず細かく記録しなきゃいけない気がしてくることがあります。でも、最初の段階ではそこまでしなくて大丈夫です。最初に見たいのは、きれいな家計簿より、どこで家計が重くなっているかです。
たとえば、
- 毎月なんとなくお金が残らないのか
- 固定費が重い気がするのか
- 保険が今の暮らしに合っているか不安なのか
- 貯金ができないことが気になるのか
- そもそも何が不安なのか言葉にしにくいのか
このあたりをざっくり分けるだけでも、最初の一歩はかなり変わります。家計の立て直しが進みにくいのは、やる気が足りないからではなく、何から見ればいいのかが広すぎることも多いです。
だから最初は、完璧に把握することより、苦しさの場所をひとつ見つけることのほうが役に立ちます。不安の種類の分け方は、お金の不安があるとき、家計簿より先に見たいことはある?で整理しています。
次に見るのは、毎月そのまま出ていくお金
家計の苦しさがどこにあるか少し見えたら、次に見たいのは、毎月そのまま出ていくお金です。家賃、通信費、保険、サブスクなど、契約や習慣で自動的に出ていく支出は、一度見直すだけでも家計全体の感覚が変わりやすいです。
ここで大事なのは、「一番大きいものから」ではなく、
今の暮らしに合っているか
で見ることです。金額が大きくても今は動かしにくいものもあれば、小さくても見直しやすいものもあります。
たとえば、使っていないサブスクや昔のままの契約は、最初の見直し候補としてかなり向いています。一方で、住まいや保険のように考えることが多いものは、少し後で落ち着いて向き合うほうが進めやすいこともあります。
家計を立て直したいときほど、
動かしやすい固定費から触る
という感覚で十分です。見直す順番は、固定費は何から見直す?暮らしを整える順番を考えるにまとめています。
変動費は、反省するより「流れ方」を見る
固定費を少し見たあとに向いているのが、日々の支出の流れです。ここでやりがちなのが、「何を我慢すればいいか」を探すことですが、最初からそこまで厳しくならなくて大丈夫です。
変動費で見たいのは、
どこに流れやすいか
です。コンビニ、外食、ネット通販、日用品の買い足し。そうした支出が増えるとき、単純な無駄というより、忙しさや疲れ、準備不足が関係していることもあります。
だから、変動費の見直しは「使いすぎた自分を責める」より、
どんなときに増えやすいか
を見るほうが進めやすいです。支出の分け方は、お金が貯まりにくいとき、最初に見直したい支出の考え方で書いています。
家計を立て直したいときは、正しく反省するより、流れ方を見やすくするほうが続きます。
貯金は最後ではなく、家計が少し見えてから考えると楽になる
家計を立て直したいとき、早く貯金も始めたい気持ちになることがあります。それ自体は自然ですが、支出の流れがまだ見えていない段階で無理に金額だけ決めると、少し苦しくなりやすいです。
貯金は、全部を整え終わってからでないと始められないものではありません。ただ、生活費と貯金が全部混ざっていて、何にどれくらい流れているか分からない状態だと、先取りしても重く感じやすいことがあります。
そのため、家計の立て直しでは、
少し支出が見えてから、お金の分け方を考える
くらいの順番が向いています。先取り貯金も、根性で続けるものというより、迷いを減らす仕組みとして入れるほうが楽になります。この考え方は、先取り貯金はした方がいい?続けやすいお金の分け方を考えるでまとめています。
保険や将来のお金は、必要になったところで分けて考えていい
家計を立て直したいとき、保険や老後資金のような大きなテーマも気になります。でも、それを最初から全部まとめて考えなくて大丈夫です。重いテーマは、家計全体の流れが少し見えてからのほうが考えやすいこともあります。
保険が不安なら、まず今の保険、このままでいい?見直しの前に考えたいことで内容の確認から。
貯金や備えが気になるなら、生活防衛資金はいくら必要?貯金額より先に考えたいことを見る。
将来のお金を広く学びたいなら、お金の勉強って何から始める?暮らしに役立つ学び方を考えるのような入口に進む。
このように、家計の立て直しは、全部を1本の線で一気に解決するというより、必要なところを分けて見るほうが自然です。
家計を立て直す順番があると、気持ちが少し軽くなる
家計を立て直したいときにいちばんつらいのは、「全部やらなきゃ」と思うことかもしれません。でも実際には、最初に必要なのは全部ではなく、最初の1つです。
おすすめの流れは、
- まず、何が苦しいのかをざっくり分ける
- 次に、毎月そのまま出ていくお金を見る
- そのあとで、日々のお金の流れを見る
- 少し見えてきたら、貯金や備え方を考える
- 必要に応じて、保険や学びのテーマに進む
という順番です。
この順番があるだけでも、家計の見直しはかなり軽くなります。家計を立て直すことは、自分を厳しく管理することではなく、暮らしを少しずつ動きやすくすることだからです。
まとめ
家計を立て直したいときは、最初から全部を整えようとしなくて大丈夫です。まずは、何が苦しいのかをざっくり分けて、毎月そのまま出ていくお金から見ていくほうが進めやすくなります。
そのあとで、日々のお金の流れ、貯金の置き方、必要に応じて保険や学びへ進む。この順番なら、家計の見直しが少し現実的になります。
もし今、何から始めればいいか分からないなら、まずは
今の家計は何がいちばん重いのか
をひとつだけ言葉にしてみるところから始めると、次の一歩を選びやすくなると思います。