資格取得

使わなかった資格が効いた日。簿記2級を取って数年後のこと

資格を取ろうか迷っているとき、いちばん引っかかるのは「取っても使わないかもしれない」ではないでしょうか。 私が簿記2級を…

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Reiko
2026.08.20 · 読了 6 分
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白い机の上の小さな鉢植えと、開かれた本

資格を取ろうか迷っているとき、いちばん引っかかるのは「取っても使わないかもしれない」ではないでしょうか。

私が簿記2級を取ったのは育休中でした。教養として知っておきたい、くらいの気持ちで、特に使う予定があったわけではありません。

結果から言うと、その資格は数年後にまったく別の場面で効いてきました。この記事では、すぐ使わない資格が「あとから効く」というのはどういうことなのかを、実際にあった場面から整理します。

先に、この記事の答えを書きます

  • すぐ使う予定がなくても、必要になったときに「もう持っている」状態はかなり楽です
  • 効いてくるのは知識そのものより、話が通じることと、質問ができるようになることです
  • 資格を持っていること自体が、周囲の扱いを変える場面もあります

取った直後は、たいして役に立たなかった

正直に書くと、取った直後の実感は薄いものでした。

転職のときに、保有資格として書きやすい。役に立ったのはその程度です。そして実際に入った職場では、簿記を使う仕事にはつきませんでした。

この時点だけを見れば、「やっぱり使わなかった」という話になります。取ってすぐ元を取ろうとすると、たいていこうなります。

資格の価値を「取った直後に何が変わったか」で測ると、ほとんどの資格は割に合いません。

効いてきたのは、数年経ってからだった

変わったのは、もっとあとです。

個人事業主としてコンサルティングをしていたとき。そして、父の会社を引き継いだとき。分かってよかったと思う場面が、何度もありました。

特に会社を引き継いだときは、決算書も契約書も、最初は何もかもが分かりませんでした。それでも、まったくのゼロではありませんでした。数字の並びが何を表しているかの見当がつく。それだけでも、調べ始める場所が決まります。

会社を引き継ぐことになった経緯は、「継がないほうがいい」と言われた父の会社を継いだに書いています。

すぐ役立つと思って取った資格ではありませんでした。それでも、必要になったときにはもう持っていた。順番としては、これがいちばん楽だったと思います。

必要になってから取るのは、いちばんしんどい

必要に迫られてから勉強を始めるのは、できないことではありません。ただ、いちばん条件が悪いタイミングではあります。

必要になっている時点で、たいてい時間がありません。落ち着いて基礎から積む余裕もありません。目の前の判断を迫られながら、同時に学ぶことになります。

教養のつもりで取っていたときは、締め切りも損得もありませんでした。あの時期に基礎を通しておけたのは、結果として運がよかったのだと思います。

いちばん効いたのは「質問できるようになったこと」

税理士や弁護士など、専門家とやりとりする機会も増えました。

そこで気づいたことがあります。何を聞けばいいか分からない状態では、相談もできません。

専門家に任せればいい、とよく言われます。でも、質問の形にするには最低限の言葉が要ります。「この費用は何ですか」と聞けるのと、「よく分からないので全部お任せします」しか言えないのとでは、返ってくるものがまったく違います。

勉強する意味があるとしたら、答えを出せるようになることより、質問できるようになることなのかもしれません。

資格を持っている側に回ると、扱いが変わる

もうひとつ、あまり語られないことがあります。

資格を持っているというだけで、人は信頼されます。そして実際に話してみると、自分で調べて得られる情報とそれほど大きな差がない場面も、少なくありませんでした。

専門家が要らないという話ではありません。判断の責任を引き受けてもらえること自体に、大きな意味があります。

ただ、信頼が資格という形で可視化されているのなら、自分がそれを持つ側に回るという選択肢もあります。持っていると、聞ける相手が変わり、話の入り口が変わります。

お金まわりで最初の1つを選ぶなら、暮らしに直結する範囲から入るのが自然だと思います。何から手をつけるかは、お金の勉強って何から始める?暮らしに役立つ学び方を考えるに整理しています。

やらなくていいこと

「いつか役に立つから」と、資格を並行して増やすのはおすすめしません。

あとから効いたのは、通しで基礎を入れた1つだけでした。数を持っていたからではありません。

また、取った直後に「元を取らなければ」と考えるのもやめて大丈夫です。使う場面は、たいてい自分で選べません。向こうからやってきます。

今日はひとつだけ

いま資格を取るかどうかで迷っているなら、決めるのは今日でなくて大丈夫です。

かわりに、ひとつだけ。

「これが分かったら、誰と話が通じるようになるか」を1行書いてみる。

税理士でも、銀行の担当者でも、学校の先生でも構いません。資格を取るかどうかより、その相手と話せるようになりたいかどうかのほうが、続くかどうかを決めます。

資格そのものを目的にすると重くなりますが、話が通じる相手を増やすためと考えると、少し軽くなります。

まとめ

・取った直後に元を取ろうとすると、たいていの資格は割に合わないこと
・効いてくるのは数年後で、そのとき「もう持っている」のがいちばん楽なこと
・必要になってから取るのは、いちばん条件が悪いタイミングであること
・いちばん効くのは、答えを出せることより質問できるようになること
・資格を持つ側に回ると、聞ける相手と話の入り口が変わること

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Reiko

未経験から育休中4ヶ月で簿記3級・2級を取得。入院中に受験を決め、ゼロから2週間でFP2級を取得。忙しい毎日でも止まらず続けられる学習設計と、資格勉強の進め方について書いています。

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