家計管理

生活防衛資金を貯める前に、先に決めたい「守る生活費」

生活防衛資金について調べると、「生活費の3ヶ月分」「不安なら6ヶ月分」という数字が出てきます。それを読んだところで、では…

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Reiko
2026.08.03 · 読了 6 分
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明るい壁ぎわの棚に並ぶ写真立てと小さな鉢

生活防衛資金について調べると、「生活費の3ヶ月分」「不安なら6ヶ月分」という数字が出てきます。それを読んだところで、では自分の1ヶ月分がいくらなのか、という手前で止まってしまうことがあります。

金額の前で止まるのは、慎重さの表れかもしれません。適当な数字を置いて安心してしまうより、自分の暮らしに合う額を知りたいと思ったということだと思います。

この記事で書くのは、いくら貯めるかではなく、その前に決めておくと動きやすくなる「守る生活費」の分け方のほうです。金額そのものの考え方は、生活防衛資金はいくら必要?貯金額より先に考えたいことにまとめてあります。

先に、この記事の答えを書きます

先に、この記事の答えを書きます。

  • 金額が決まらないのは、生活費のどこまでを守る前提にするかが決まっていないから
  • 生活費は、止まると暮らしが回らない支出と、減らせる支出に分かれる
  • 守る生活費が決まると、減らす判断のほうも軽くなる

金額が決まらないのは、基準がないから

生活防衛資金の目安が人によって違うのは、「生活費」という言葉が指す範囲が人によって違うからかもしれません。今の暮らしをそのまま続ける前提で計算するのか、収入が止まった月の暮らし方で計算するのかで、必要額は変わってきます。

そして、範囲が決まっていないと、支出を見るたびに「これは必要か、削るべきか」を毎回考え直すことになります。この判断が毎回発生するのは、思っているより疲れます。

私は数年前、急な腹痛で入院したことがあり、そこで初めて自分がお金の仕組みを何も知らないことに気づきました。そのあと保険や家計を見直していったのですが、そのときに効いたのは、削れるところを探すことよりも、先に「ここは触らない」と決めたことのほうでした。触らない場所が決まってから、残りを見るのが前より楽になりました。

支出を減らすほうから考えたくなっているときは、家計が苦しいと感じるとき、最初に減らさなくていい支出を考える。減らす順番のほうが先かもしれません。

生活費を3つに分けてみる

分け方は、細かいほど正確ですが、細かいほど続きません。私には、3つくらいの粗さがちょうどよかったです。

止まると暮らしが回らない支出

家賃や住宅ローン、水道光熱費、通信費、最低限の食費、通院や薬にかかるお金。ここが止まると、翌月の生活そのものが成り立たなくなる部分です。

金額の大小ではなく、「止められるかどうか」で見ると分けやすくなります。安くても止められない支出はここに入ります。

減らせるけれど、削ると苦しくなる支出

子どもの習い事、日用品のグレード、たまの外食、通勤以外の交通費。理屈のうえでは減らせるけれど、減らすと生活の手触りが変わってしまう部分です。

ここを全部「削れる」に入れてしまうと、計算上の生活費は小さくなりますが、その金額で暮らせる状態はあまり長く続きません。守る生活費には、この層のいくらかを含めておくほうが現実に近くなります。

なくても数ヶ月は困らない支出

使っていないサブスク、惰性で続いている契約、予備で持っている保険の一部。しばらく止めても、暮らしの形は変わらない部分です。

固定費のほうから整理していきたい方は、固定費は何から見直す?暮らしを整える順番を考える。順番が書いてあります。

「守る生活費」は、最初の2つで決まる

1つ目と、2つ目のうち残しておきたいぶん。この合計が、収入が止まった月にも保ちたい暮らしの金額になります。3つ目は、そのときが来たら止める前提で外しておいて大丈夫です。

この金額が出ると、生活防衛資金の「◯ヶ月分」が具体的な数字に変わります。貯め方の形から決めたい方は、先取り貯金はした方がいい?続けやすいお金の分け方を考える。分け方の考え方が近いかもしれません。

やらなくていいこと

守る生活費を決めるときに、やらなくていいことのほうも書いておきます。

  • 1円単位で正確に出すこと
  • すべての費目を分類し終えること
  • 家族全員の合意を先に取ること
  • 理想の暮らしを前提に計算すること

千円単位の概算で十分です。分けきれない費目が残っても、金額の輪郭が見えていれば、生活防衛資金の目標額は置けます。

お金のことを考えると不安のほうが先に来る、という状態のときは、お金の不安があるとき、家計簿より先に見たいことはある?のほうが今の自分に近いかもしれません。

今日はひとつだけ

今日やることは、ひとつだけで十分です。

  • 止められない支出を、3つだけ書き出してみる

家賃、光熱費、通信費。まずはこのくらいで大丈夫です。3つ書き出すと、守りたい生活の輪郭が少し見えてきます。

金額を出すのはそのあとでよくて、今日はどこを守りたいかが分かるだけで、前より決めやすくなります。

まとめ

生活防衛資金の金額が決まらないのは、慎重すぎるからではなく、守る範囲がまだ決まっていないだけかもしれません。生活費を3つに分けて、止められない支出と、残しておきたい支出を決める。そこまで来ると、必要な金額のほうは自然に見えてきます。

今日は、止められない支出を3つ書き出すところからでも十分です。

守る生活費の輪郭が見えてきたら、そこから金額をどう置くかは生活防衛資金はいくら必要?貯金額より先に考えたいことにまとめています。

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Author

Reiko

未経験から育休中4ヶ月で簿記3級・2級を取得。入院中に受験を決め、ゼロから2週間でFP2級を取得。忙しい毎日でも止まらず続けられる学習設計と、資格勉強の進め方について書いています。

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