資格を取りたい気持ちはあるのに、何を選べばいいのか分からなくて止まってしまうことがありますよね。
転職に役立ちそうなもの。
仕事に直接つながりそうなもの。
生活に使えそうなもの。
名前を聞いたことがあるもの。
調べれば調べるほど候補が増えて、逆に決めにくくなることもあると思います。
先に結論を書くと、社会人の資格選びは、「人気があるか」だけで決めるより、自分が続けやすいかと、取ったあとに使う場面があるかで考えたほうが失敗しにくいです。
難易度が高い資格や知名度のある資格が悪いわけではありません。
ただ、今の生活の中で無理なく進められるか、学んだことを使いたい場面が自分の中にあるか。この2つが見えている資格のほうが、途中で折れにくいです。
この記事では、「何を取るべきか」を決め打ちするのではなく、社会人が資格を選ぶときに見ておきたい基準を整理します。
正解を探すためというより、自分に合う選び方を見つけるための記事として読んでもらえたらうれしいです。
まず結論。資格は「すごさ」より「続けやすさ」と「使う場面」
資格を選ぶとき、つい「役に立ちそう」「評価されそう」「持っていると強そう」という基準で見たくなります。
もちろん、それも大事です。
でも、社会人が資格を取り切れるかどうかは、資格そのものの価値だけでは決まりません。
実際には、今の生活の中で勉強を続けられるか、その内容に関心を持ち続けられるか、取ったあとに使うイメージがあるかのほうが大きいことがあります。
だから、資格選びでは「すごい資格」より、「自分が最後まで運べる資格」を選ぶ感覚が大切です。
少し地味に見えても、自分の生活や関心とつながっている資格のほうが、結果として身になりやすいと思います。
最初に見たいのは、「なぜ取りたいのか」が外向きか内向きか
資格を選ぶときは、最初に「なぜ取りたいのか」を少し分けて考えると整理しやすいです。
たとえば、
転職や昇進のために必要なのか。
今の仕事をやりやすくするためなのか。
お金や制度のことを自分で分かるようになりたいのか。
ただ、前から気になっていて学んでみたいのか。
この違いは意外と大きいです。
外向きの理由、つまり「評価されるため」「仕事で必要だから」という動機は、資格選びを現実的にしてくれます。
一方で、内向きの理由、つまり「自分の生活に使いたい」「知っておきたい」という動機は、途中で疲れたときの戻りやすさにつながります。
どちらが正しいということではなく、自分の中で何が強いのかを知っておくと、選ぶ資格の方向がぶれにくくなります。
「役に立つ資格」は、人によって意味が違う
資格を探していると、「役に立つ資格」という言葉をよく見ます。
でも実際には、何をもって役に立つと感じるかは人によってかなり違います。
転職活動で書けることが役立つ人もいます。
今の仕事の理解が深まることが役立つ人もいます。
家計管理や保険、税金の見え方が変わることが役立つ人もいます。
つまり、資格の価値は、世の中のランキングだけで決まるわけではありません。
自分の生活や仕事のどこで使うかが見えている資格は、勉強の意味も感じやすくなります。
たとえば、お金のことを自分で理解したい気持ちからFPに進む人もいますし、働き方を変えたい中で簿記を学ぶ人もいます。
実体験ベースの記事としては、入院をきっかけにFP2級を学ぼうと思った理由。2週間で始めたお金の勉強や育休中に簿記3級・2級を4ヶ月で取った理由。気合いではなく、続ける仕組みで進めた話も参考になると思います。
「何が評価されるか」だけでなく、「自分の中で何に効くか」を見て選ぶと、かなり納得しやすくなります。
難易度より先に、「今の生活で回せるか」を見る
社会人の資格選びでは、難易度を気にする人が多いと思います。
もちろん、そこは無視できません。
ただ、実際には「難しいかどうか」だけでなく、今の生活の中で勉強時間を置けるかのほうが、もっと大きいことがあります。
たとえば、毎日まとまった勉強時間が必要な資格なのか。
短時間でも積み上げやすい資格なのか。
暗記寄りなのか、理解寄りなのか。
机に向かう時間が取りにくくても進めやすいのか。
こうした相性は、合う・合わないをかなり左右します。
高難度でも生活に合っていれば進めやすいことがありますし、そこまで難しくなくても、今の生活に入りにくければ止まりやすいです。
資格の格より、自分の今の生活との相性を見るほうが、現実的な判断になりやすいと思います。
「続けやすい資格」は、最初の接点が持ちやすい
資格選びで意外と大事なのが、最初の接点を持ちやすいかどうかです。
参考書を開いたときに、まったく知らない言葉ばかりだと、最初の数日でかなり疲れやすくなります。
反対に、少しでも聞いたことがある話題や、自分の生活に引きつけやすい内容だと、最初の壁を越えやすいです。
もちろん、知らない分野に挑戦すること自体は悪くありません。
でも、「続けられるか不安」という段階なら、最初に入りやすい資格を選ぶのはかなり自然な選び方です。
たとえば、家計管理や保険、年金に関心がある人にとってはFPが入りやすいことがありますし、数字やお金の流れを仕事にも活かしたい人には簿記が入りやすいことがあります。
最初の接点が持ちやすい資格は、勉強を始めたあとも意味づけしやすいです。
資格選びで迷ったら、「取ったあとにどう変わるか」を1行で言えるか
候補がいくつかあるときは、「その資格を取ったら、自分の何がどう変わりそうか」を1行で言えるか試してみると整理しやすいです。
たとえば、
仕事で数字に強くなりたい。
転職先の幅を少し広げたい。
自分のお金の判断をもう少しできるようになりたい。
育休中に、復職後にもつながる勉強をしておきたい。
こんなふうに、資格取得後の変化を短く言えるものは、自分の中で意味がはっきりしています。
逆に、「なんとなく良さそう」だけだと、途中でしんどくなったときに戻る理由が弱くなりやすいです。
資格を選ぶときは、資格名そのものより、その資格を通して何を変えたいのかを見るほうが、決めやすいことがあります。
最初から「一生もの」を選ぼうとしなくていい
資格を選ぶとき、「せっかく取るなら一生使えるものを」と考えることがあります。
その気持ちは自然です。
でも、最初の1つを選ぶ段階では、そこまで重くしなくても大丈夫です。
今の自分に必要なもの。
今の生活に入りやすいもの。
今の悩みにちゃんとつながるもの。
その視点で選んだ資格が、あとから次の学びにつながることもあります。
最初から完璧な1本を見つけようとすると、選ぶこと自体が重くなります。
それより、「今の自分が取り切れそうで、取ったあとに意味がありそうなもの」を選ぶほうが、結果として前に進みやすいです。
資格を選んだあとに大事なのは、立派な計画より「始めやすい設計」
資格を選べたあとも、そこから続かなければ意味がない、という不安はあると思います。
ここで大事なのは、最初から完璧な勉強計画を立てることではなく、始めやすい形を先に作ることです。
最初の2週間で整えたいことは、働きながら資格勉強が続かない人へ。挫折しないための「最初の2週間」の作り方にまとめていますし、その先を3ヶ月単位でどう回すかは、忙しくても受かる。社会人のための資格勉強「90日設計」の作り方に整理しています。
資格選びで止まる人は多いですが、実は選んだあとも「どう始めるか」でまた止まりやすいです。
だからこそ、選ぶことと続けることは分けて考えたほうがラクです。
道具や環境は、「着手しやすさ」を整えるためにある
資格勉強を続けやすくするには、内容の相性だけでなく、始めやすい環境も意外と大切です。
たとえば、時間を区切りやすいタイマーや、書き込みしやすいノートのような道具は、勉強の成果を直接決めるわけではありません。
でも、「今日は少しだけやる」を始めやすくしてくれることがあります。
勉強を始めやすくする道具は、勉強を続けるために、先に整えておきたいものにまとめています。
タイマーの違いを知りたい方は、勉強用タイマーは専用のものを使うと何が違う?続けやすさの観点で考える。働きながら使いやすい考え方を見たい方は、働きながらの勉強に専用タイマーは必要?始めるハードルを下げる選び方も参考になると思います。
資格を選んだあとに必要なのは、完璧な環境ではなく、戻りやすい環境です。
まとめ
社会人が資格を選ぶときは、人気や難易度だけで決めるより、続けやすさと、取ったあとに使う場面があるかで考えたほうが納得しやすいです。
役に立つ資格かどうかは、人によって意味が違います。
転職に効くこともあれば、生活に効くこともあります。
だからこそ、世の中の正解を探すより、自分にとって何に効く資格なのかを見たほうが選びやすいです。
最初から一生ものを決めようとしなくても大丈夫です。
今の自分の生活に入りやすく、取ったあとに少し景色が変わりそうなものを選ぶ。
そのくらいの感覚のほうが、現実には進みやすいと思います。
お金の分野に興味がある方は、FP2級 何から始めると進みやすいかもあわせてどうぞ。
お金の分野に興味がある方は、FP2級 何から始めると進みやすいかもあわせてどうぞ。
また、始めたあとに手が止まりやすい方は、FP2級 勉強が止まったときの戻り方も参考になります。
続ける仕組みを形にしたい方へ
やる気に頼らず続けるには、書き出して見える形にするのが近道です。
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